病院?クリニック?働き方の違いを徹底比較!
看護師には、さまざまな職場と働き方があります。
その中で、病院とクリニックの違いをわかっている方は少ないのではないでしょうか?
なんとなく、違うイメージは持っているけど、転職する時に「結局、病院とクリニックどっちの方がいいのかわからない」。
そこで、転職で後悔しないように、病院とクリニックの細かな違いを比較し選び方を解説します。
結論
ライフスタイルや理想の看護師キャリアに合わせた職場を選ぶと、転職の成功率が上がります。
プライベート重視の整った生活リズムで働きたい→クリニック
高度な知識を身につけてキャリアアップを目指して働きたい→病院
メリットとデメリット
メリットとデメリットの両方を知ると後悔しない転職ができます。病院とクリニックには、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?具体的に見てみましょう。
■メリット
病院
- 専門的な知識が身につく
- キャリアアップの機会が多い
- 福利厚生や研修が充実している
- 専門看護師や認定看護師などを目指せる
クリニック
- 日勤のみで予定が立てやすい
- 業務は処置が多く介護業務のような力仕事が少ない
- 勉強会や委員会などが少ない
■デメリット
病院
- 夜勤がある
- シフトのためプライベートの予定が立てにくい
- 病棟ではオムツ交換など介護業務もあり体力が必要
- 勉強会や事例検討、委員会などが多い
- 難しい処置が少ない
クリニック
- 高度な知識が身に着けつるには自己学習が必要
- 突発的な休みや連休などが取りにく
- 事務業務も兼任する可能性がある
結論でわかるように、プライベートを重視したい方はクリニック、仕事を重視したい方は病院を選ぶと失敗しにくいです。
病院とクリニックの3つの違い
病院とクリニックには、大きな違いが3つあります。
1.給料
2.休み・勤務形態
3.やりがい
それぞれ細かくみてみましょう。
給料
給与は、美容クリニックを除き一般的にクリニックより病院の方が高いです。理由は、夜勤手当です。クリニックは、日勤のみの施設が多く夜勤手当がないぶん低価格になる傾向があります。
月給
クリニック:26.5万円
病院:33.8万円
賞与
クリニック:60万円
病院:99万円
年収
クリニック:378万円
病院:506万円
休み・勤務形態
クリニック
休みが固定されているケースが多いので、プライベートの予定が組みやすいです。
また、ほとんどのクリニックには夜勤がないため規則的な生活ができます。
しかし、多くのクリニックはスタッフの人数が少なく代わりの人員が不足しているため有給や突発的な休暇は取りにくいです。
病院
シフト制のため、翌月以降の予定は勤務希望の提出が必要です。
また、一般企業が休みのお盆やお正月も勤務する必要があるので、医療従事者以外の方をパートナーに持つ場合には理解してもらう必要があります。
しかし、クリニックに比べスタッフの人数が多いため、有給や突発的な休暇は取りやすいです。
病棟勤務では、夜勤があり生活のリズムが整いにくい一方で、体力のある方は、平日のお昼間を有効利用できます。
クリニック
- 週休2日
- 固定休日
- 日勤のみ
- 急な休みは取りにく
病院
- 月8~10日
- シフト制
- 日勤と夜勤
- 急な休みは比較的取りやすい
やりがい・役割
クリニック
地域の方に頼られる存在になることで仕事のやりがいを実感できます。
クリニックの役割は地域に根付いた医療の提供です。
そのため、かかりつけの患者様一人一人への関わりが重視されます。
高い技術や知識よりも、個人を理解し適切な対応を求められるので、人と関わるのが好きな方は仕事でのやりがいや楽しさを感じるでしょう。
逆に、専門的な知識や技術を身につけたい方は物足りなさを感じます。
また、事務など看護職以外の業務をこなす必要もあるので、医療以外の業務にも興味を持てる方におすすめです。
病院
高度な専門知識や技術を身につけ提供することに仕事のやりがいや自身の成長を実感できます。
大学病院や総合病院では、特に珍しい症例や新しい治療方法を学ぶことができ専門性の高いキャリアを築くことが可能です。
一方で、大きな組織に属するという点から委員会や勉強会運営などの業務が必要であったり、自身の希望しない部署への移動もあります。
自分の目標を持って、キャリアアップのため努力できる方におすすめです。
まとめ
クリニックと病院には、それぞれのメリットデメリットがあるのでライフスタイルに合わせて職場を選ぶことが必要。プライベート重視ならクリニック、仕事重視なら病院を選ぶ方が多いです。自分のライフスタイルに合わせた転職をすることでワークライフバランスの取れた生活ができます。